以前にいた会社の現場と、最初似てるなと思って入ったんですが、実際にやると違う分野だなと思いました。カーボンは立体的なパーツや部品も多いので、、、（やってみないとわからないと思いますが）身体を動かすってよりも、頭を使う方が多いんですよ。意外に知的な仕事だと思っています。

「3Dで仕上げる」というのは、昔から仕事はあったけど、時代とともに需要も変わってきているのを感じます。それを作る側になるのは結構面白いですね。
最近だと、カーボンだけではなく他の素材へと仕事が⽬まぐるしく変わってきています。どんどん新しいことにチャレンジできるし、量産品ではないものや難しいものに対応することで自分のスキルアップにもなりますから、積極的に取り組んでいます。
あと、炭素（カーボン）って、よく臭い消しとかで冷蔵庫なんかにも入れますよね。だから工場は臭いっていう匂いはないです。すこし化学系？の匂いはしますが。同じ感じで、ダストの汚れ（カーボンを削った後の粉）はありますけど、油の汚れはないですよ。

入って最初の2週間くらいは座学で、仕事がどんなものかを理解する時間でした。そのあと、簡単な機器を触りながら部品を加工していくんですが、練習とはいえ実際に製品になるものを加工するので、とても緊張したのを覚えています。（もちろん、仕上がりを先輩がチェックしてくれますが）

会社としても量産品の仕事は少なく、小ロット多品目という仕事が大半なので、常に緊張感はあります。良い緊張感ですね。使用する機械はコンピューター制御ですから、体力的には楽といえば楽ですが、その分、制御プログラムには神経を使います。また、金属加工などと違い、カーボンはサクサク削れるので、慣れてくると色々加工の発想が湧いてきます。社長が結構挑戦的な仕事を請けてきたりするので（笑）、それをみんなで知恵を出し合って解決したりするのも面白いです。
あとは、毎月の社内目標があって、達成すると美味しいものをみんなで食べに行けます！鰻とか。。。
仕事のモチベーションが上がり、ここ最近はずっと達成し続けています。あ、社長、ハードル上げないでください（笑）

入社当時は、当たり前ですが仕事内容が全く分からなくて、まず軽作業から始めて徐々に慣れていきました。そんな折に、検査専門のスタッフがいないので誰かやらないかということで、私が検査担当になりました。前任もいないので、当時は完全な手探りで始めていった感じです。

三次元測定機（光を製品に当てて構造を測る機器）の使い方など、学びながら検査という仕事に慣れていく中で「面白い」と思うことも増えてきました。もともと、何かを追求することが好きなのかもしれません。複雑な形状の製品を正確に検査できた時などは、やりがいや達成感を感じますね。
この会社にお世話になってもう10年以上経ちますが、これほど長く勤務するとは思っていませんでした（笑）。 やはり、会社がアットホームで、何でも相談しやすいってことが大きいんだと思います。休みが取りやすいのも助かってます。出産休暇もしっかりと取ることができました。子育てにはストレスが付きものですが、子供が小さかった頃などは、会社にいる時の方がストレスが少なかったくらいです（笑）